秋の夜空にぽっかり浮かぶ満月。澄んだ空気とやわらかな月明かりに包まれると、なんだか心が落ち着きますよね。そんなお月見を、世界遺産・姫路城で楽しめるイベントがあるんです。それが「姫路城観月会」。白く美しいお城と名月が重なり合う光景は、まるで絵巻物の世界に迷い込んだよう。毎年楽しみにしている人も多い、秋の恒例行事なんですよ。
今年の開催はいつ?
2025年の観月会は、10月6日(月)17:00~21:00 に姫路城三の丸広場で開かれます。雨が降った場合は翌日に順延とのこと。入場は無料なので、ふらっと立ち寄れるのも魅力です。
夕方から広場に人が集まり始め、ライトアップされたお城とともに夜空を待つ――そんなワクワク感もまた、観月会ならではの楽しみです。
琴の音色から始まる秋の宴
日が落ちるころ、まずは琴の演奏でスタート。しっとりとした音色が広場いっぱいに広がると、一気に秋の夜らしい雰囲気に包まれます。続いて鏡開きや乾杯のセレモニーがあり、観客と出演者が一緒になってお月見を祝います。
その後は、高校生のダンスやヴァイオリンの演奏、ジャズバンドまで、次々にステージが展開。伝統と現代の音楽がほどよく混ざり合っていて、どの世代でも楽しめるプログラムになっています。
お月見団子に地酒、姫路グルメも
観月会のもうひとつの楽しみといえば「おいしいもの」。会場にはいろんな飲食コーナーが並びます。お抹茶とお菓子をいただけるお茶席や、地元の和菓子店が用意したお月見団子。さらに、姫路の地酒や姫路おでん、揚げかまぼこまで勢ぞろい。
湯気の立つおでんをほおばりながらお月見だなんて、ちょっと贅沢でほっこりする時間ですよね。数に限りがあるので、気になる方はお早めに。
子どもも大人も楽しめる体験コーナー
子ども連れで行っても安心なのが、体験コーナーです。望遠鏡で月をのぞいたり、しろまるひめと写真を撮ったり、工作体験をしたり。大人も思わず夢中になるようなコーナーも用意されています。
「月のクレーターが見えた!」と子どもたちが目を輝かせる様子は、きっと家族の思い出に残るはずです。
庭園・好古園でもお月見を
姫路城のすぐお隣にある日本庭園「好古園」でも、同じ日に観月会が開かれます。池に映る月や、ライトアップされた庭の景色はとても幻想的。茶室でのお茶席もあり、静かに月を愛でたい方にはこちらもおすすめです。姫路城と合わせて回ると、より深いお月見気分を味わえますよ。
行く前のちょっとしたアドバイス
- 夜は冷えるので、羽織るものを持っていくと安心。
- 広場を歩くので、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめ。
- 飲食コーナーは人気なので、食べたいものがあれば早めにチェック!
- JR姫路駅から徒歩20分ほど。駅からお城までの夜の散歩も、いい雰囲気です。
秋の夜を姫路で楽しもう
白鷺城と呼ばれる真っ白な姫路城に浮かぶお月さま。その光景は、昼間の観光では味わえない特別なものです。おいしい団子や地酒を楽しみながら、音楽に耳を傾け、子どもと一緒に月を観察する――そんなひとときは、きっと忘れられない思い出になるはず。
今年の秋はぜひ、姫路城観月会で特別なお月見を体験してみませんか?

